大慎工業代表・大関慎也インタビュー

防水との運命の出会い
ー 今日は社長に会社のことについて語って頂きたいと思っています。
わかりました、よろしくお願いします。
ー まずは、会社の創業時について教えてください。
大慎工業の創業は遡ること2015年になります。
当時19歳だった私は、運送業・外構工事業での下積みを経て個人事業主として開業しました。
地元の後輩3人と共に、とにかく仕事を我武者羅にこなしていく。
結婚と出産を同時に迎えた私は、とにかく家族を養うために昼夜寝る間を惜しんで仕事三昧の毎日を
過ごしていました。
若くエネルギーに溢れていた時期だったので、今となっては相当無茶してたなって思っています(笑)。
その時期を支えてくれていた妻には今でも感謝の気持ちでいっぱいです。
ー 防水屋として事業をスタートしたということですね。
実は、創業期のメイン事業は防水ではなく、ALCやサイディングだったんです。
私自身は、父親が営む目地屋として職人の経歴をスタートさせました。
そこから様々な方との出会いを経て、ALCやサイディングを主軸とした外構工事を行っていました。
ー そうだったんですね。防水との出会いはなんでしたか?
今でもお世話になっている地元の先輩が防水屋をやっていたことがきっかけでした。
先輩が「大関、人手が足りてない現場があるから応援来てくれないか」の一言が始まりでしたね。
ー 防水の知識なかったのに、応援ですか?(笑)
はい。その時は2~3日手元作業をしただけでしたので、深い知識は必要としませんでした。
でも作業してみたら、「あれ、この仕事楽しいぞ」って運命的な感覚を受けたんですよね(笑)。
ー なるほど、そこから会社の主軸を切り替えたということですか?
そうです。とはいっても一気に切り替えたわけではなく、外構工事のほうも忙しかったので、当時のメンバーに既存事業を任せつつ、私が防水を勉強して1年ほどで完全移行させました。

創業時の経験が財産
ー 創業当時に苦労したことなどありますか?
やはり当初は施工不良などのクレームがとても多く、元請さん等に相当なご迷惑をおかけしていました。
なんせ、1年修行して始めた工事ですから(笑)。
ー 今となっては笑い話ですが、当時は辛かったんじゃないですか?
相当きつかったです。自分の未熟さを痛感しましたし、社会の厳しさを実感しました。
ただ、その経験を糧に「品質」への意識を徹底的に高めた結果、今では設計士の先生や当時からの元請さんからも「大慎なら安心して依頼できる」とお墨付きをいただけるようになったんです。
ー それはすごい変化ですね。そこまで信頼を得られるようになった要因はなんでしょうか?
一番大きかったのは、お客様に満足していただく施工を目指すため、工事方法や材料選定、施工後のアフターフォローまで徹底的に見直したことです。
自分たちがどれだけ “責任感” を持てるかが、大きな差になると痛感しました。
最初は思うようにいかず悩む日々でしたが、今では「大慎なら間違いない」と言っていただけるようになり、本当にありがたい限りです。
資産価値を守る建物の医者
ー そういった経験から学んだことや感じたことはありますか?
はい。「この仕事は人々の生活を豊かにする素晴らしい仕事だ」ということです。
防水工事の仕事は、大まかにいうと雨水による建物の損傷を防ぎ、資産価値を守ることにあります。
建物というのは、人々の生活にとってなくてはならないものですよね。
そこに雨や風といった自然現象が容赦なく降りかかるわけです。
ー そうですね。建物は経年で必ず劣化していきますし…。
そうなんです。
年月が経つと劣化していくのは仕方のないことですが、そのまま放置してしまうと、ひび割れなどから雨水が入り込み、建物の基礎が腐食し、最終的には住めなくなるところまでいってしまう。
そのリスクを未然に防ぎ、修繕するのが防水屋の大切な役目なんです。
ー 大切な役割を担っているんですね。
そう思います。私たち職人の技術と品質次第で、お客様の資産価値を守ることも壊すこともできる。
創業当初は未熟さから、思うようにお客様へご満足を提供できなかった部分もありました。
しかし今では、当時からの学びや教訓を踏まえて、品質を最優先に考えることで「資産価値を守る建物の医者」として責任感を持った仕事ができるようになったと思っています。

会社の原動力は人財
ー 品質を追求する取り組みという点で、具体的にはどのようなことをされていますか?
まず、若手にも一流の技術を早く身につけてもらうために社内研修を強化しました。
現場で実際に施工をしながら、先輩職人がしっかりマンツーマンで指導を行う仕組みをつくったんです。
それと同時に、たとえ若くても積極的に新しい工法や材料にチャレンジできるような環境を整えました。
自分が10代で創業したときのエネルギーを、今の若手たちが引き継いでくれている。
だからこそ、一緒に意欲を持って新しい技術を取り入れられるんですよね。
ー 若手の存在が会社の原動力になっているんですね。
そうなんです。
大慎工業のメンバーは若い人材が多く、みんな情熱とエネルギーに溢れています。
それに、自分たちが若いときに苦労したからこそ、「若手が安心して挑戦できる環境」を全員でつくっていこうという意識が強いですね。
失敗しても挽回できるチャンスを用意してあげたい。
会社としてはそれを全面的にサポートする、そういった社風が定着してきています。

ー 社風として、挑戦を推奨するというのは若い方にとってはとても魅力的だと思います。
建設業界は厳しいイメージを持たれがちですが、その点についてはどう考えていますか?
確かに、これまでの建設業界は「職人気質で上下関係が厳しい」「長時間労働が当たり前」というイメージが強かったと思います。
でも、私たちを含め、若い世代の職人や経営者が増えてきたことで、業界全体も少しずつ変化してきていると感じます。
大慎工業としても、昔からの “体育会系ノリ”みたいなものは必要最小限に抑えて、チームワークを大切にしています。
スケジュール管理や労働環境の整備も近年かなり力を入れていて、休みもしっかり取りながら高い生産性を実現できる仕組みづくりを進めています。
ー なるほど。そういった働き方の改善も業界を変えていく一歩になるわけですね。
はい。やはり建設業界に対して「大変そう」「きつそう」とネガティブなイメージを持たれてしまうのは非常にもったいない。
私たちの仕事は、「人々の生活基盤を守る」いわば社会を支える誇りある仕事なんです。
そこをもっと前面に打ち出していきたいですし、若い人たちが「かっこいい」「やりがいがある」と思って入ってきてくれたら嬉しいですね。

社員の家族も守る
ー お話のなかで、若いメンバーが多いと伺いましたが、実際どのような状況なんでしょうか?
そうですね。うちは社員の年齢層が比較的若いこともあって、子育てをしている社員も多数います。
実は従業員全員の子どもを合計すると、今なんと22人いるんですよ。大所帯でしょう(笑)。
だからこそ、会社としては子育てしながらも安心して働けるよう、休暇制度や働き方の柔軟化を進めています。
若手や親御さんたちが安心して挑戦できる環境づくりという面では、かなり力を入れているところです。
ー お話を伺っていると、大慎工業に入社すると大きなやりがいを得られそうですね。
改めて、このインタビューを読んで興味を持った方にメッセージをいただけますか?
大慎工業は「建物の医者」として、お客様の資産を守るという責任と誇りを持って仕事をしています。
お客様に満足していただくためには、自分たちも常に挑戦し、進化し続けることが必要です。
私たちの強みは、とにかく若い力で新しいことにどんどんチャレンジできる社風。
熱意があれば、技術や知識は後からしっかりと身につけられます。
そして何より、お客様の笑顔や「ありがとう」の一言が私たちの原動力です。
高い品質を追求しつつ、チーム全員が協力し合って最高の施工を提供したい。
その想いに共感してくれる方と、一緒に働けたら最高ですね。
もし「この会社で自分も成長したい」「やりがいを感じたい」と思っていただけたのなら、
ぜひ扉を叩いてみてほしい。私たちと一緒に建設業界を盛り上げていきましょう!
ー 本日はありがとうございました。今後の大慎工業の活躍、ますます楽しみにしています!
こちらこそ、ありがとうございました。これからも大慎工業をよろしくお願いいたします。